【能登地震】がれきの隙間から見えた妻と息子、救助間に合わず…男性「必死で居場所を知らせてくれたのに」 珠洲
読売新聞オンライン
石川県能登地方を襲った地震は、帰省先で正月休みを楽しんでいた人たちの笑顔を一瞬にして奪った。がれきの下で助けを求める息子と妻を助けてやれなかった――。8日で発生から1週間。2人を失った男性は悲しみのどん底にいる。「息子ががれきをたたいて、必死で母と自分の居場所を知らせてくれたのに……」金沢市の会社員角田貴仁(たかひと)さん(47)は7日、倒壊した同県珠洲(すず)市大谷町の実家をぼう然と見つめていた。