「転勤が…」若手裁判官が足りない 定員減らしても常に2割前後欠員
難関の司法試験を合格した人の中でも、成績優秀者がなるとされる裁判官。新人はまず「判事補」という裁判官になり、原則10年経験を積むと「判事」として1人で裁判をすることが認められる。裁判官の入り口ともいえるこの「判事補」が減り、定員を減らしているのに常に2割前後の欠員が続いている。何が起きているのか。(松浦新)東京都港区の「骨董(こっとう)通り法律事務所」で、舞台や音楽、映像などの契約交渉やビジネス全般を支援する寺内康介弁護士(39)は2020年、東京地裁の判事補を最後に裁判官を辞めた。