EVがいつのまにか「上級国民」の乗りものになっていた…!「アメリカ人がEV嫌いになった決定的なワケ」
米国で、電気自動車(EV)の「政治化」が進んでいる。トランプ前大統領が、現職のバイデン大統領が目玉政策として推進するEV普及の失速を格好の政争の具にしたからだ。11月の大統領選挙で返り咲きを目指すトランプ氏にとり、EVの不人気がバイデン氏の政策の信用性を攻撃する効果的な武器となっている。トランプ前大統領は、EVをバイデン大統領への攻撃材料にしている Photo/gettyimagesしかし、EV政治化の裏には、次の4つをはじめとした米社会の分断に根差す構造的な対立がある。