「日本人の識字率は極めて高かった」という「神話」はなぜ生まれたのか…1948年、GHQ…「大規模調査」の結果を再検証(佐藤 喬氏)
佐藤 喬
連載第1回『「江戸時代の日本人の識字率は世界イチ」という説は「嘘」だった…!882人調査から読み解く、日本の「知性格差」』
日本語が読めない大学生たち
前回、日本人の大半は明治時代初期、つまりほんの数世代前までは読み書きができなかったことを資料によって確認した。読み書きの力や知的なものに触れる機会・能力はまったく平等ではなく、著しい格差があったのである。