サルに「死の概念」なし?死んだ個体との交尾行動を確認 野生の霊長類では初 京大の研究グループが発表
仲間の「死」に直面した時に、動物はどう振る舞い、どう向き合うのか。こうした動物の死生観について、京都大学の研究グループが、野生の霊長類としては初めて、死んだ個体との交尾行動をタイに生息するサルで観察したと発表しました。発表したのは、京都大学の豊田有特任研究員らのグループです。霊長類の研究では近年、「霊長類が死を理解しているのか」といった「死生学」の分野も注目されていて、研究グループは2015年から、タイに生息する野生のベニガオザルを継続的に観察し続けてきました。