大阪・関西万博の「深刻な工事の遅れ」、じつはあの「木造リング」が大きな影響を与えていた(森山 高至建築士)
2024.08.08 森山 高至プロフィール
2025年大阪・関西万博の海外パビリオン建設遅れが表面化して1年余り。「万博の華」と言われるタイプA(参加国が自らデザインして建てる)は当初60カ国が見込まれていたが、簡易型への変更や撤退が相次ぎ、47カ国42棟になる見通しだと先月報じられた。各国の国内事情や世界的な資材・建設費の高騰も一因だが、会場が大阪湾の人工島「夢洲」であることが工事を難しくしている大きな要因だと、一級建築士・建築エコノミストの森山高至氏は指摘する。