自宅半壊の被災者が迫られる選択 能登地震、数百万円かけ修理か否か 「みなし仮設住宅」退去期限が近づく
能登半島地震で石川県内の「みなし仮設住宅」に身を寄せた被災者に7月上旬、県から1通の文書が届いた。「ライフライン復旧に伴う住まいの意向確認票」。自宅が半壊未満の入居者に向け、「年末を目標に退去できるように」とある。選択の時が刻々と迫る。「退去するしかないのか…」(田嶋豊、広田和也)◆石川県から届いた「意向確認票」
輪島市町野町から避難し、金沢市内のアパートで暮らす80代女性が、県からの「意向確認票」の黄色い書面に目を落とす。