【識者】「隣人」の宗教、理解する時 「ニューカマーたちも老い、死を考える段階」「宗教上の理由で土葬を望む外国出身者も少なくない」
身の回りに外国出身者が増えたと感じる人は多いだろう。だが、その人たちの「宗教」にまで思いをはせることはあるだろうか。7月に刊行された『ニューカマー宗教の現在地 定着する移民と異教』(七月社)は、そんな視点に気づかせてくれる論集だ。日本で暮らす外国出身者(ニューカマー)たちの祈りの現場を訪ねて、彼らが何を求め、何に悩んでいるのかを追い、日本社会としてどう受け止めていくのかを問う。