【細菌学/有機化学】抗菌物質を植物由来成分から発見-「ポアシン酸」が病原性真菌の生育抑制 東大など
ポアシン酸を加えた際の出芽酵母の蛍光顕微鏡写真。白く光っているのは細胞壁に結合したポアシン酸(東大提供)東京大学大学院新領域創成科学研究科の大矢禎一教授や岡田啓希客員研究員らは、植物の病気に効く農薬として期待できる抗菌物質を植物由来の成分から発見した。稲わらやトウモロコシの残さなどから見つけた「ポアシン酸」という抗菌物質が、カビや酵母などの真菌の細胞壁の合成を妨げ、真菌の生育を抑えることを明らかにした。