【医学】血中乳酸値の制御メカニズムを解明 敗血症などの重篤な病態に対する新しい治療法の開発へ 慶應大など
図1 PHD2とHIFによる低酸素応答の制御メカニズム
正常酸素濃度環境では、活性化したPHD2によって特定のプロリン残基が水酸化されたHIFαは蛋白分解へと導かれるため、低酸素応答はオフとなる(左)。一方で低酸素環境においては、酵素反応に酸素(O2)を必要とするPHD2の酵素活性は低下し、プロリン水酸化による蛋白分解を免れたHIFαは蛋白発現量が上昇してHIFβと二量体を形成し、様々な低酸素関連遺伝子の転写を活性化する(右)。