【再生医学】ヒトiPS細胞由来の神経幹細胞の凍結保存法を確立 脊髄損傷に対するiPS細胞由来神経幹細胞移植の臨床応用に向けて一歩前進
慶應義塾大学医学部生理学教室(岡野栄之教授)と同整形外科学教室(中村雅也教授)は、株式会社アビー、日本ユニシス株式会社との共同研究により、ヒトiPS細胞由来の神経幹細胞の安全かつ効率的な凍結保存技術を開発し、従来の緩慢凍結法と比較し、凍結融解後の細胞生存率を向上させることに成功しました。患者さん自身の細胞からiPS細胞を樹立し、現行の培養法で神経幹細胞へ誘導して移植する自家移植では、脊髄損傷に対する最適な細胞移植時期に細胞の生成が間に合いません。