【生物工学】光誘導による微生物回収技術の開発に成功 光制御型バイオプロセスの構築をめざして
ポイント
大腸菌などの遺伝子組換え生物により有用物質を生産するバイオプロセスにおいて、菌体を効率的に回収する方法が切望されている。合成生物学的アプローチにより、大腸菌に特定の波長の光を認識できる光センシング機能を付与することで、光により細胞を凝集させ、菌体を回収する技術の開発に成功した。本技術は、シアノバクテリアを含めた他の微生物への応用も可能で、光制御型の新しいバイオプロセスの研究開発がさらに加速することが期待される。