【医学】健康な人の便移植、骨髄移植の合併症に有効 大便を生理食塩水と混ぜて濾過したものを、鼻からチューブで十二指腸に投与
東京都立駒込病院などのチームは、骨髄移植後などに起きる腸の合併症に、健康な人の便を移植する治療が有効だと発表した。骨髄移植は、他人の血液細胞を患者に移植する治療法で、白血病など、重い血液疾患に対して行われる。根治が期待できるが、移植した細胞が患者の体を異物とみなして攻撃する「移植片対宿主病(いしょくへんたいしゅくしゅびょう=GVHD)」という合併症が腸などに起き、激しい下痢の症状が出ることがある。