【触媒科学】ニッケル化合物を用いた簡便なシアノ化反応の開発 猛毒のシアン化物を用いないニトリル化合物の製造法
ポイント
•安価で入手容易なニッケル化合物を原料に高活性な触媒を開発• 猛毒のシアン化物を毒性の低いアセトンシアノヒドリンで代替
•ニトリル基をもつ有用化学品開発への貢献に期待概要
国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)触媒化学融合研究センター【研究センター長 佐藤 一彦】官能基変換チーム 富永 健一 研究チーム長、根本 耕司 研究員らは、安価で入手容易なニッケル化合物を原料とする高活性なニッケル触媒の簡便な調製方法を開発し、この触媒を用いたオレフィン類の効率的なヒドロシアノ化反応(以下「シアノ化反応」という)を実現した。