【動物学】0.00012秒の瞬時に閉じるクモのアゴの謎を解明 毎秒4万コマで撮影、ありえない速さで獲物を挟める理由が明らかに
チリの落ち葉の山の中で見つけた小さなクモに、特に変わった様子は見られなかった。当時、米カリフォルニア大学バークレー校の大学院生だったハンナ・ウッド氏は、トラップ・ジョー・スパイダー(trap-jaw spider、学名:Mecysmaucheniidae)の研究のために南米を訪れていた。「罠のアゴ」という意味の英名は、アゴを開いたまま獲物の背後に忍び寄り、すばやくアゴを閉じて獲物を捕らえる習性にちなんでつけられたものだ。