【医学/情報技術】有害事象ビッグデータから副作用の分子メカニズムを解明 統合失調症治療薬が起こす高血糖はビタミンDで防止できる
概要
医薬品の有害事象(副作用)の発生メカニズムはごく一部しか明らかになっていません。本研究では、患者さんで実際に起きた有害事象の事例を蓄積したビッグデータを解析し、非定型統合失調症治療薬で起こる高血糖を軽減することができる併用薬としてビタミン D を見出し、それを動物実験で確認しました。さらにその分子メカニズムを遺伝子発現データベースや生体シグナル伝達マップを用いて PI3K という酵素であると推定し、再び動物や細胞を用いて実証しました。