【生化学/観察技術】体の深部を探る世界初の近赤外発光基質を開発 生体発光イメージングの感度を飛躍的に高め、創薬研究の推進に貢献
要点
•発光酵素ホタルルシフェラーゼと反応して近赤外光を産生する基質[用語1]を開発•マウス腫瘍モデルを用いた実験で最大40倍検出感度を上げることに成功•疾患の新規治療法や新薬の開発に貢献できる概要
東京工業大学の口丸高弘助教と近藤科江教授らは、電気通信大学の牧昌次郎助教と丹羽治樹教授らと共同で発光酵素ホタルルシフェラーゼ(以下、F-Luc[用語2])の基質の開発を行い、体内深部からの発光シグナルを感度良く観察することができる近赤外光を産生する実用的な基質Aka-HClの開発に世界で初めて成功した。