【遺伝学】ベニクラゲの若返りのしくみを明らかにするために 生活環のステージ別に発現する遺伝子の探索
ベニクラゲ類Turritopsis spp.は、世界中の暖かい海に生息する、体長が数ミリの小さなクラゲです。ベニクラゲ類は多細胞動物では唯一、若返りが繰り返し可能な動物で、成熟した個体からもポリプ*1と呼ばれる若い成長段階の途中の状態に戻ることができます(図:緑矢印)。京都大学の久保田 信博士は、人為的に刺激を与えることでチチュウカイベニクラゲの同一個体の連続した14回もの若返りに成功しています。