【エネルギー/微生物学】石炭を天然ガスに変えるメタン生成菌を発見 コールベッドメタンの成因解明に貢献
ポイント
•単独で石炭から直接メタンを生成するメタン生成菌を発見•このメタン生成菌は石炭の構成成分であるメトキシ芳香族化合物をメタンに変換• 石炭層に内在する「コールベッドメタン」などの天然ガスの成因解明に貢献
概要
国立研究開発法人 産業技術総合研究所【理事長 中鉢 良治】(以下「産総研」という)地質調査総合センター 地圏資源環境研究部門【研究部門長 中尾 信典】地圏微生物研究グループ 眞弓 大介 研究員、持丸 華子 主任研究員、吉岡 秀佳 上級主任研究員、坂田 将 研究グループ長、燃料資源地質研究グループ 鈴木 祐一郎 主任研究員、生命工学領域 鎌形 洋一 研究戦略部長(生物プロセス研究部門付き)、生物プロセス研究部門【研究部門長 田村 具博】生物資源情報基盤研究グループ 玉木 秀幸 主任研究員、山本 京祐 元産総研特別研究員らは、石炭中のメトキシ芳香族化合物から直接メタン(CH4)を生成するメタン生成菌を深部地下環境から発見し、石炭層に広く分布するコールベッドメタンの形成にこのメタン生成菌が重要な役割を担っている可能性を明らかにした。