食料の冷凍や医療に応用 - 東工大、氷晶形成の操作に成功
東京工業大学は、凍結過程の水溶液中に分散させたマグネタイト(磁鉄鉱=Fe3O4)微粒子を外部振動磁場中で回転させ、微粒子の界面付近を乱すことによって、過冷却を促進させることに成功したと発表した。この研究結果は、食糧保存や凍結保存技術に向けた医療への応用が期待されるという。同研究は、東京工業大学地球生命研究所(ELSI)の小林厚子研究員らの研究チームによるもので、同研究成果は、5月7日発行の「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された。