【再生医療】東京理科大学、軟骨細胞の足場材料を合成する新しい技術の開発に成功
軟骨細胞の足場材となる新たなハイドロゲル(高分子の鎖が形成するネットワークが水などの液体を含んだもの)を東京理科大学の研究グループが開発し、簡便にone-pot合成することのできる合成経路の確立にも成功した。高齢化の進む現代社会において、加齢に伴う軟骨の磨耗による関節疾患は増加傾向にある。損傷した軟骨は自然に修復することはないため、現在は人工関節への置換が広く行われているが、術後のQOL低下や再置換手術の必要性などから、これに替わる軟骨組織の再生医療に期待が寄せられている。