【天文】XMASS-I実験全データからはWIMPダークマター存在の有意な証拠は見つからず、XMASSコラボレーション
XMASS-I実験全データからはWIMPダークマター存在の有意な証拠は見つからず、XMASSコラボレーションダークマター探索実験を行うXMASS(エックスマス)コラボレーションは、2013年11月20日から2019年2月1日までの1590日におよぶ長期の観測を行った「XMASS-I(ワン)実験」の全データを用いて、検出器の中心領域だけを用いる有効体積内での原子核散乱信号を探索する解析と、検出器全体を用いて電子散乱信号と原子核散乱信号の季節変動成分を探索する解析を実施した結果、冷たいダークマター候補である「WIMP」の存在に有意な証拠は見つからなかったが、その結果、これまでよりも厳しい散乱断面積の上限値を得ることができたことを発表した。