【表現の自由】欲棒、肉芽、秘口、彼の分身…官能小説は「性器」をどう言い換えてきたのか。背後にあった検察の表現規制
ろくでなし子による女性器をかたどったアート作品騒動、大阪府堺市の一部コンビニが始めた成人雑誌の店頭閲覧制限、児童ポルノ単純所持の罰則化、春画掲載による「週刊文春」編集長休養処分──ここ最近のものをまとめただけでも、これだけ「性」と「表現」をめぐっての騒動が頻発している。
性表現に対し日に日に締め付けが厳しくなる昨今だが、官能小説研究家の第一人者である永田守弘氏は、そういった規制によってこそ官能小説は独特の進化を遂げたのだと語っている。