【東京新聞】かつて自民党は自衛隊違憲の社会党と連立政権を組んだ。野党の選挙協力を「政策不一致」と批判するのは滑稽だ。
夏の参院選では野党四党が三十二すべての改選一人区で選挙協力し、候補者を一本化するという。事実上の一騎打ちとなる自民党には脅威だろう。自民、公明の与党が野党の選挙協力を批判していると聞き及び、一九九四年九月に取材した社会党大会を思い出した。この約二カ月前、首相に就任した村山富市委員長率いる同党は、この党大会で「自衛隊合憲」「日米安全保障条約維持」「日の丸・君が代・原発容認」に転換した。