【米人権報告書】米、フィリピンで半年で6千人超の麻薬犯罪者ら殺害されたと指摘、「超法規的な殺人」が急増していると非難
米国務省は、世界各国・地域の2016年の人権状況を分析した「人権報告書」を公表した。ドゥテルテ大統領が強権的な麻薬取り締まりを進めているフィリピンについて、昨年7月から半年で6000人以上の麻薬犯罪者らが殺害されたと指摘し、「超法規的な殺人」が急増していると非難した。報告書は、フィリピンの麻薬取り締まりについて「最も深刻な人権上の問題は、自警団や治安部隊らが殺人を実行しているとされることだ」とし、フィリピン政府が人権や法手続きを無視していると問題視した。