【産経コラム】聖徳太子を「厩戸王」とし、福沢諭吉の「脱亜論」を貶める 不都合な史実の抹消を狙う左翼に警戒を
昭和の日本で最高額紙幣に選ばれた人は聖徳太子で、百円、千円、五千円、一万円札に登場した。品位ある太子の像と法隆寺の夢殿である。年配の日本人で知らぬ人はいない。それに代わり福沢諭吉が一万円札に登場したのは1984年だが、この二人に対する内外評価の推移の意味を考えてみたい。≪平和共存を優先した聖徳太子≫
聖徳太子は西暦の574年に「仏法を信じ神道を尊んだ」用明天皇の子として生まれ、622年に亡くなった。