【沖縄タイムス】名護市長に渡具知氏、しかし本紙の調査では辺野古移設反対が64・6%。移設反対の民意が否定されたとはいえない
名護市長選は、政府・与党が全面支援する前市議の渡具知武豊氏が、3400票余りの差をつけ初当選した。新基地建設に反対する翁長雄志知事ら「オール沖縄」勢力が推す稲嶺進氏は3選を果たすことができなかった。辺野古の海を切りさくように次々と護岸が造られる中で迎えた選挙である。「もう止められない」との諦めムードをつくり、米軍普天間飛行場の辺野古移設問題を争点から外し、経済振興を前面に押し出すのが渡具知陣営の一貫した戦術だった。