【国難/行政の腐敗問題】繰り返される厚労省のずさんデータ管理 薬害エイズ、消えた年金
裁量労働制を巡り、不自然なデータ処理が問題となっている厚生労働省。ずさんなデータ管理が問題になるのは今回が初めてではない。輸入非加熱血液製剤による薬害エイズ問題では、裁判所や国会議員の提出要求にも「存在しない」としてきた資料が当時の厚生省の書庫に眠っていた。一九九六年に、菅直人厚相(当時)が陣頭指揮した調査チームが調べ始めるとすぐに、同省保健医療局エイズ結核感染症課(同)のロッカーなどから、元担当者の個人ファイルが「発見」された。