【国難/放射能汚染問題】カギは粘土中の雲母=セシウム固定する働き-福島放射能汚染
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放射性セシウムを吸着・固定するのは鉱物の雲母だ。東和地区を含む阿武隈山系周辺に広く存在する花こう岩が風化してできた土の粘土の中に多く含まれている。雲母はアルミニウムやケイ素などで作られる薄いシートが何枚も重なってできており、カリウムはシート同士を貼り合わせる接着剤の役目をしている。風化作用でシートの端がめくれてカリウムが外れると、隙間にカリウムと似た性質と大きさを持つ放射性セシウムが入り、さらにカリウムがその周りを囲むとギョーザの皮に包まれたあんのように放射性セシウムが密閉される。