【読売新聞社説】参院選改革 小手先にすぎない自民党案「選挙制度が複雑化」「自民党の姿勢に疑問」「党利党略」「有権者の混乱を招く」
抜本改革を避け、小手先の対応を繰り返してきた結果だろう。参院の選挙制度がさらに複雑化する弊害は小さくない。自民党は、参院の選挙制度を改革する公職選挙法改正案を国会に提出した。来夏の参院選から実施するため、延長後の今国会で成立させる考えだ。野党の指摘を勘案しながら、合意形成に努力すべきだ。2015年の改正公選法は付則で、選挙制度の抜本改革について「結論を得る」と明記した。