【GPIF】「年金制度の信頼揺らぐ」と警鐘も 四半期ベースで過去最大の運用損
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の昨年10~12月期の運用損は四半期ベースで過去最大となったが、積立金は年金給付のための財源の1割程度で、すぐに影響は出ない。ただ、株式比率の高い今の運用方法は損益の幅が大きく、原則5年に1度となる2020年度の運用見直しでは議論となりそうだ。GPIFはもともと、比較的リスクが低いとされる国内債券を中心に運用してきたが、高い運用利回りの確保を目指す安倍政権の意向を背景に、14年10月に国内外の株式比率を倍増させた。