福井県立大学教授「軍事科学研究を忌避する声明の撤回ができなければ、学術会議は廃止した方がいい」
菅義偉首相が、日本学術会議の新会員候補6人の任命を見送ったことをめぐり、梶田隆章会長は29日、記者会見を開いた。政府・自民党が学術会議のあり方について検討するなか、会議側も組織改革を模索しているが、「組織の焼け太りを許しかねない」と懸念する識者もいる。梶田氏は注目の会見で、「6人の任命を拒否されたことは青天の霹靂(へきれき)とでもいうべき事態だ」「(会員候補者105人のうち6人の任命が見送られたことで)会議の活動の著しい制約となっている」などと語り、6人の任命を改めて政府側に求めた。