全国各地で「自民分裂」の不協和音
菅政権下で初の国政選挙となった衆参3選挙で全敗を喫した自民党。来たるべき総選挙へ立て直しを急ぐが、全国各地で頻発する内紛が影を落とす。4月9日の自民党本部。党兵庫県連会長の谷公一衆院議員が記者団に、硬い表情で語った。「いろいろあったが一つの結論が出た。溝はまだまだ深いので、修復するべく汗をかいて頑張る」「一つの結論」とは、7月18日投開票の兵庫県知事選をめぐり、県連が推すことを決めた前副知事の金沢和夫氏ではなく、国会議員らが中心となって求めていた前大阪府財政課長の斎藤元彦氏を推薦する方針を指す。