【TOKYO2020/五輪汚職】裁判官も逃れられない? 法曹界で注目の「認知バイアス」、判決への影響は 法廷から
裁判官はどんな状況でも正しい判断を下せるのか-。東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件の公判で、被告側が担当する3人の裁判官を審理から外すよう申し立てた。理由は、社会心理学の分野で「偏見」を示す「認知バイアス」の影響を裁判官が受けた恐れがある、というもの。申し立ては却下されたが、最新の研究では、公正を旨とする裁判官といえども偏見から逃れられないとする報告もあるといい、法曹界で注目を集め始めている。