「猿に食べられてしまう」 “繊維のダイヤモンド”が窮地 糸1キロで70万円する天蚕繭の生産量が急減 飼育者減少に猿害が追い打ち
![「猿に食べられてしまう」 “繊維のダイヤモンド”が窮地 糸1キロで70万円する天蚕繭の生産量が急減 飼育者減少に猿害が追い打ち](/img/newsplus/1739258325.jpg)
長野県安曇野市穂高有明の特産品「穂高天蚕(てんさん)糸」が窮地に立っている。一般的な蚕(カイコガ)と異なり天蚕(ヤママユガ)はクヌギなどの飼育林で卵から育てるが、天蚕や繭がニホンザルに食べられる被害が続発。飼育者の減少と高齢化も進み、繭の生産量はこの10年ほどで急減している。天蚕糸の生産・普及に取り組む市天蚕振興会は、このままでは地域の文化が消えてしまう―と危機感を募らせ、伝統を次代につなぐ方法を模索している。