優しかった母が陰謀論にハマって「ふざけんじゃねえ、ばかやろう!」 男性が身内をあきらめるまで
ごく普通の主婦が「陰謀論」にハマり、抜け出せなくなった。コロナ禍のまっただ中、息子である男性は母を元の世界に戻そうと必死に闘い、抗えぬ現実に怒り、涙したこともある。あれから3年。あきらめと、ほんの少しの悔いに似た「もしも」を抱えながら、今を生きている。「母を失った」当事者として伝えたい思いとは。●世間話でスイッチ
「〇〇県で子どもが行方不明になったってニュースでやってるね」(男性)母との電話で、男性が不意に口にしてしまった世間話が、母の「スイッチ」を刺激した。