【日韓】『戦後韓国と日本文化…「倭色」禁止から「韓流」まで』―「鉄腕アトム」は韓国製?屈曲するサブカル受容史の謎解き
いまや韓国は日本のマンガやアニメの大得意先である。日本の人気マンガの大部分は、正式に版権契約され、韓国語に翻訳されて出版されている。アニメにしても同様だ。しかし、そうなってから、わずか四半世紀しか経っていない。それまでは、厳しく移入が禁止されていた。1988年の春、ソウル五輪の直前、マンガ・ルポの取材で、少女マンガ家とソウルに行ったとき、現地の出版社が現地の少女マンガ家との会食をセッティングしてくれた。