【医薬】武田薬品、上場来初の赤字転落でも高額役員報酬か 創業家の反乱「第2章」幕開けも
武田薬品工業が2015年3月期決算(国際会計基準)で1450億円の赤字に転落する。最終赤字になるのは1949年に株式を上場して以来、初となる。糖尿病治療薬「アクトス」をめぐる米国での製造物責任訴訟で原告側と和解し、3241億円の引当金を積む方針に大転換したことから最終赤字となる。4月に長谷川閑史氏(現会長)からクリストフ・ウェバー氏へCEO(最高経営責任者)が交代し、アクトスの副作用で膀胱がんになったという原告の主張を全面否定する方針から和解へと大きく舵を切った。