【経済展望】武者陵司氏「原油価格下落は主要国経済にいい影響。米国もヨーロッパも明るい材料が揃ってきた」
世界経済の不安要因として、中国経済の減速に加え、原油安による産油国の経済悪化が指摘されるが、武者リサーチ代表の武者陵司氏は原油安はプラス要因になると指摘する。「過去の例を見れば、原油価格下落には疑似減税効果があり、価格下落のほぼ1年半後に主要国の経済成長率を押し上げている。原油価格が下落し始めたのは2014年の半ばなので、今年中にも“押し上げ効果”が顕在化し、主要国の成長率が3~4%台に乗る可能性もある」主要国のなかでも最大のプレーヤーであるアメリカ経済は堅調だ。