【貿易】WTO、日本の農業は「過保護」と批判 関税や価格支持で改善圧力も
世界貿易機関(WTO)は8日、日本の貿易政策に関する審査報告書を公表し農業分野について「過保護な状態が続いている」と懸念を表明した。具体的には、農産物の関税や価格支持策が「他の経済協力開発機構(OECD)諸国と比べ、高水準なままだ」と指摘しており、改善を求める圧力が強まりそうだ。報告書は関税について、農産物が非農産物の4.5倍に達していると分析した上で、「相対的に高い関税が国際価格よりも高い国内価格を支えている」と論じた。