【技術】反強磁性体スピン記録デバイスの実用化へ道、記録電圧を大幅低減、東北大学
工藤 宗介=技術ライター 2017/06/02 16:00
東北大学は2017年6月1日、クロム酸化物の反強磁性スピンの向きの反転に必要な電界の大きさを、従来から2桁低減する技術を開発したと発表した(東北大学のニュースリリース、科学技術振興機構(JST)のニュースリリース)。この研究成果を磁気メモリーやハードディスクドライブ(HDD)などに適用すると、漂遊磁界を抑制した高記録密度化が可能になり、書き込み時のジュール発熱の抑制が低消費電力化につながるとする。