【経済】自己破産者も急増「私はこうして奨学金を返せなくなった」
誰もが知る大手企業に入ったが…
「自分は奨学金をもらってまで大学に行くべきではなかったのかもしれませんね……」襟元がほつれた白いセーターを着ながら力なく笑うのは、26歳のMさん。彼は、大学時に借りた奨学金の支払いに苦しめられている、「奨学金貧困者」の一人だ。小学生の頃からスポーツに取り組み、スポーツ推薦で有名私大の心理学部へ進学したが、推薦とはいえ学費は一般生徒と同様に支払わねばならず、年間108万円の授業料、さらに入学金20万円も必要だった。