【ロイター】焦点:トルコとアルゼンチン、なぜ新興国売りの中心なのか
最近の新興国売りの原因は政治の混乱や高水準の対外赤字、高インフレなどにあるとエコノミストは安易に結論付ける。しかし新興国は水面下で他にも多くの問題を抱えており、外貨準備や通貨リスクをみるとトルコとアルゼンチンのもろさが際立っていることが分かる。バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BAML)の分析によると、トルコの外貨準備高は今年償還期限を迎える債務に対する比率が既に90%を割り込んでおり、新規の借り入れ手段や外貨準備の積み増しがなければデフォルト(債務不履行)となる水準だ。