【金融政策】日銀の新制度「コロナ対応融資を後押し」 黒田総裁【貸出促進付利制度】
日銀の黒田東彦総裁は30日のオンライン講演で、3月の金融政策決定会合で創設を決めた貸出促進付利制度について「長短金利の引き下げという追加緩和手段の実効性を高める」と語った。同制度は利下げ時に金融機関の貸し出し状況に応じて日銀当座預金につける上乗せ金利を増やし、副作用を和らげる仕組み。新型コロナウイルス対応のプロパー(自前)融資を手掛ける金融機関への上乗せ金利は導入段階から手厚くして「融資を一層積極的に後押しする狙いがある」と述べた。