【静岡】「万全と言えない」が、羽衣の松回復へ土壌改良
世界文化遺産・富士山の構成資産「三保松原」(静岡市清水区)のシンボルで、樹勢の衰えが目立つ「羽衣の松」について、静岡県と静岡市は3月末までに周辺の土壌改良に乗り出す方針を固めた。水が通りにくい地層を改良し、根を丈夫にする。両者でつくる「三保松原保全実行委員会」で5日、報告された。天女が羽衣を掛けたという伝説が残る三保松原の羽衣の松は、急増した観光客に地面が踏み固められるなどして、地中の根が傷んでいることがわかり、地元では心配の声が上がっていた。