【滋賀】“鍋釜”かぶり女児練り歩く 米原で奇祭
日本三大奇祭の一つともされる鍋冠祭が3日、滋賀県米原市朝妻筑摩の筑摩神社周辺で営まれた。鍋と釜をかたどった冠をかぶった女児8人が、獅子や猿田彦らと約200人の行列をつくって琵琶湖岸沿いを練り歩いた。伊勢物語にも詠まれ、市の無形民俗文化財に指定されている春の大祭。食物をつかさどる御食津大神(みけつのおおかみ)を祭神とすることや、古代に朝廷に食料を納めた御厨(みくりや)が同地に置かれていたことなどにちなみ、供物を地域特産の土鍋に入れ、頭上にささげたのが由来と伝わる。