【将棋】第3回将棋電王戦、人間が勝つ鍵・・・なぜYSSは△6二玉を指したのか
第3局 - 豊島七段・会心の勝利に見えた横歩取りの深淵なる世界
21手目の局面まで、横歩取りの定跡の進行である。プロの戦いでもこれまでに1000局以上も指されている。その当たり前の局面で、控室の遠山雄亮五段が妙なことを言い出した。「YSSはこの局面で、ときどき△6二玉と指すらしいんですよ。豊島さんは『そう進む確率は5%ぐらい』と言っていましたが、相当研究したみたいですよ」(遠山五段)
そう遠山五段が言ってから数分後に、電王手くんが動いて△6二玉が指されたのだ。