【文芸】筒井康隆の長編「モナドの領域」掲載の「新潮」10月号が四千部の増刷決定 現役作家の作品では同社初
新潮社は17日、文芸誌「新潮」10月号(初版8900部)の4千部の増刷を決めた。同号には筒井康隆さんの長編小説「モナドの領域」が掲載され、本人がツイッターで「わが最高傑作にして、おそらくは最後の長篇(ちょうへん)」とつぶやくなど話題となっていた。同社によると、1904(明治37)年創刊の「新潮」の増刷は、吉村昭の遺作「死顔」を掲載した2006年10月号と、新発見となった安部公房の「天使」を掲載した12年12月号があるが、現役作家の作品が話題となっての増刷は初めて。