【将棋】加藤一二三九段「詰将棋を解く過程で身に付けていただきたいのは、どのような手筋が美しいとされるのか、その美的感覚である」
私は、詰将棋をつくることが以前から好きだった。後年、東急百貨店開催の夏恒例のイベント「将棋まつり」の席上で、将棋ファンに10枚程度の駒を無作為に選んでいただいて、5分ほどの持ち時間で即興の7手詰作品を創作したこともある。大変楽しかった。今年1月10日に3度目の出演を果たしたフジテレビ系のクイズ番組『平成教育委員会』では、なんと3手詰の詰将棋の出題があり、私は解説役として、用意していただいた大盤を用いて詰めに至る手筋を解説した。