【オシム】「ティキ・タカもロシアの超守備的戦術を破れなかった。もはや、美のために死を選ぶこと、が評価される時代は去った」
スーパースターが勝ち残れず、予想を裏切る「番狂わせのW杯」だった。これだからサッカーは面白い。最大の事件はクロアチアの準優勝。注目したのは、ダリッチ監督のパーソナリティーだ。造反を起こした選手は追放し、誰をも特別扱いしないことをはっきりさせた。選手も監督を信頼し、チームは結束した。クロアチアを含む旧ユーゴスラビア諸国はこれまで、少し勝つと自分が空を飛べるかのように傲慢になる傾向があった。